まー、そうはいってもオレら従兄弟の世代はそんないざこざとは関係なく、とはいうものの疎遠であったのには違いなく、今年の3月に弟の結婚式で久しぶりに従兄弟5人が全員顔を会わせた。
その時に一番歳上の「登ちゃん」が今度各々の嫁や旦那も含めて「従兄弟会」をやろうと言っていた。
「登ちゃん」からはもう何年も前から顔を会わせる度に『敦!今度、従兄弟会を企画しろ!』と言われていたのだが『各々独立して家族と仕事と生活がある中でみんなが集まるなんて無理だべ』といつもオレは聞き流していた。
弟の結婚式の時に「ショー懲りもなく」従兄弟会をやるという「登ちゃん」に対して『まー、全員集まるなんて冠婚葬祭以外では無理だよ』って思っていつも通り心の中で華麗にスルーをしていた。
ところが、いつだったか「登ちゃん」から横須賀に帰ってくると連絡が入った時にたまたま弟と妹も帰省していて、登ちゃんの弟とも連絡が付き、みんなで飲みに行こうということになった。
とはいえ、子供が4人もいる妹が外に出るのは現実無理だろうなぁ〜と思っていたのだが、甥っ子ABCが「ボクたちバァバとお留守番してるからお母さん行ってきてもいいよ」と言ってくれたらしく、妹も遅ればせながら、従兄弟会に参加することができ、思いがけずに「登ちゃん」のいう「各々の嫁も参加した従兄弟会」を実現することができた。
オレは「妹を快く送り出した甥っ子ABCの健気な心意気」に感激して翌日甥っ子ABCを一人ずつギュッと抱きしめてハグをしたら、甥っ子全員からとてもとてもイヤな顔をされた。